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【国際情勢分析】“狂犬”マティス氏不在のアジア安保会議 シャナハン氏に不安感

 世界各地から国防相や防衛専門家らが集い、インド太平洋地域のリスクと解決策を議論するアジア安全保障会議(シャングリラ対話)が5月31日から6月2日までシンガポールで開かれた。「米中新冷戦」の最前線ともいえる南シナ海や、台湾海峡の情勢をめぐる討論を専門家はどう見たのか。日本から参加したインド太平洋問題研究所の簑原俊洋理事長と明海大の小谷哲男准教授に聞いた。

 シャングリラ対話は、世界各国・地域の軍事力を分析する「ミリタリー・バランス」報告書で知られる英シンクタンクの国際戦略研究所(IISS)が主催し、2002年から開かれている。今年は、岩屋毅防衛相のほか、米国のシャナハン国防長官代行、中国の魏鳳和(ぎ・ほうわ)国務委員兼国防相、仏のパルリ国防相らが参加した。中国の国防相出席は8年ぶりで、米国との対立が深まる中、発信力を高める狙いがうかがえる。

■「経験不足」のシャナハン氏

 やはり注目を集めたのは、米国のシャナハン氏と中国の魏氏の講演だった。今回が初参加の小谷氏は「この2人が話したときは、立ち見客が出るほど人が集まった」と振り返る。

 シャナハン氏は1日午前に登壇。「どんな国も単独でインド太平洋地域を支配すべきではない」などと訴え、南シナ海で軍事拠点の構築を進める中国を牽制した。ただ、会場での受け止めについて、小谷氏は「昨年、米国を代表して出席したマティス国防長官=当時=の講演内容を上回るものではないという見方が多かった」と指摘する。

 実際に、簑原氏によると、米紙ワシントン・ポストのコラムニスト、ロギン氏から「昨年までの(マティス)演説と何が違うのか」という厳しい質問が飛びだした。シャナハン氏はいらだちを抑えた様子で「自由で開かれたインド太平洋戦略を連邦議会と大統領が支持しており、そのための莫大な予算もついている」と強弁するのが精一杯だったという。

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