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【ロシア深層】中露分断の機は熟さず 遠藤良介

5日、モスクワのクレムリンで会談前に握手するロシアのプーチン大統領(右)と中国の習近平国家主席(タス=共同)
5日、モスクワのクレムリンで会談前に握手するロシアのプーチン大統領(右)と中国の習近平国家主席(タス=共同)

 5月下旬のトランプ米大統領の訪日を思わせる手厚い歓待だった。習近平・中国国家主席による今月5~7日のロシア訪問である。

 プーチン露大統領と習氏はまず、モスクワのクレムリンで会談を行い、市内の動物園で中国から貸与されたパンダを視察。次いでプーチン氏の故郷であるサンクトペテルブルクに移動して再度の会談を行ったほか、同市で開催中の国際経済フォーラムに出席した。

 サンクトペテルブルクでは、プーチン氏がネバ川のクルーズ船に習氏を招き、地元を案内。プーチン氏の母校、サンクトペテルブルク大の式典では、習氏に名誉博士号が授与された。

 中露は昨年、露極東で大規模な合同軍事演習を行うなど、軍事面でも関係を深めている。プーチン氏は首脳会談で「両国の戦略的パートナーシップは、かつてないほどの高水準に達している」と強調した。

 両首脳は、イランや北朝鮮といった問題はもちろん、第5世代(5G)移動通信システムの分野でも連携することで合意。プーチン氏は、米国が排除に動く中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)について、「前代未聞のやり方で世界市場から排除されようとしている」と中国の肩を持った。

 中露首脳は、14日にキルギスで行われた上海協力機構(SCO)首脳会議のほか、月末に大阪で行われる20カ国・地域(G20)首脳会議でも顔を合わせる。

 中露両国についてはこれまで、米国に対抗するための「政略結婚」にすぎず、「蜜月」は長続きしない-との見方が語られてきた。

 しかし、米中対立の深まりとともに、中国はロシアを自陣営に抱き込む動きを強めている。中国にとって、豊富な地下資源と軍事力を擁する隣国はありがたい存在だ。ロシアも、米国の「一極支配」を打破し、国際舞台での影響力を高める上で中国と組むのが得策だと考えている。

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