PR

ニュース 国際

英党首選、初回投票実施へ 穏健離脱派の追い上げが注目

 【ロンドン=板東和正】メイ英首相の辞任に伴う与党・保守党党首選の初回投票が13日、実施される。同党の下院議員による投票で一定以上の票数を獲得できない候補者は、全員脱落の見通し。欧州連合(EU)からの合意なき離脱を訴えるジョンソン前外相が有力視される中で、EUと関係を保った離脱を重視する「穏健離脱派」の候補者がどこまで追い上げを見せるかが注目されている。

 党首選には10人の候補者が立候補。13日の初回投票を皮切りに20日前後まで、党の下院議員が複数回投票し、候補者を2人に絞る。13日は、17票に満たない候補者は振り落とされる見込み。その上で、7月22日の週に党員による決選投票が実施され、メイ氏の後継首相となる新党首が選出される運びだ。

 合意なき離脱を主張する強硬派の立候補者は、ジョンソン氏▽ラーブ前EU離脱担当相▽レッドソム前下院院内総務▽マクベイ前雇用・年金相の4人。

 穏健離脱派からは、ハント外相▽ゴーブ環境相▽ジャビド内相▽スチュワート国際開発相▽ハンコック保健相▽ハーパー議員の6人が届け出た。

 13日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)によると、ジョンソン氏は同党議員78人の支持を集めてトップだが、穏健離脱派も伸びると予想される。

 穏健離脱派の代表格、ハント氏は、経済を混乱に陥れかねない合意なき離脱を「(英国にとって)自殺行為だ」と牽制(けんせい)した。

 野党を含む英下院の約6割が合意なき離脱に反対する中、「(ジョンソン氏は)離脱を実現するために必要な下院の承認を得られない」とクギを刺す。新党首が離脱を実現できなければ、野党から内閣不信任案が提出されて、政権が揺らぐ可能性もある。

 一方で党の支持者は「党の安定を望む党員はジョンソン氏よりハント氏に流れる」と予想している。

 ハント氏をめぐっては、昨年7月の訪中時に、自身の妻を中国人だと説明するはずが「日本人」と言ってしまった失言が取り沙汰された。ただ、過去に人種差別と批判される失言を繰り返したジョンソン氏に比べると「選出の上でマイナスにならない」(支持者)との指摘もある。

 穏健離脱派では、2016年の国民投票時にジョンソン氏とともに離脱運動を主導したゴーブ環境相も一定の支持を獲得している。

 ゴーブ氏は同年に行われた前回の党首選でジョンソン氏を裏切り、出馬したことから「因縁の仲」とされる。ゴーブ氏は10日の出馬会見でも、ジョンソン氏を名指しで露骨に挑発した。

 メイ氏は12日の下院討論で、党首と首相は辞任するものの、下院議員として活動を続ける意向を示した。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ