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【特派員発】ごみ埋め立て場 無断計画に露住民反発 ロシア北西部・ウルドマ 小野田雄一

ごみ埋め立て場の建設反対を呼びかけるビクトロフさん。背後は森林を切り開いた建設現場(小野田雄一撮影)
ごみ埋め立て場の建設反対を呼びかけるビクトロフさん。背後は森林を切り開いた建設現場(小野田雄一撮影)
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 ロシア北西部の小さな町で今、住民がごみ問題に怒りの声を上げている。アルハンゲリスク州ウルドマ(人口約4500人)。首都モスクワで出る大量のごみを鉄道で1200キロ運び、埋め立てる計画が進められているのだ。巨大なごみ埋め立て場の建設は、地元住民に何の説明もないまま、秘密裏に始まった。抗議運動は州都や近隣都市にも波及し、プーチン露大統領が築いた中央集権体制に「ノー」を突きつけている。

 ▼ポイント

 (1)モスクワのごみを北西部に運搬

 (2)埋め立て場建設の地元は猛反発

 (3)地方自治の要求が高まっている

モスクワから1200キロ 鉄道で運搬

 モスクワから列車に揺られること14時間。ウルドマから約30キロ離れた廃村の駅に近づくと、突然、車窓からの景色が変わった。延々と続いていたシラカバや針葉樹の深い森が途絶え、代わりに現れたのは巨大な砂利山だった。

 駅の周辺では森が切り開かれ、整地された一帯にダンプカーやブルドーザーが居並んでいる。付近ではウルドマなどの住民約50人が大小のテントを張り現場ににらみをきかせていた。

 住民らが重機用の燃料搬入を阻止したため、工事は中断状態だという。数十人の作業員や守衛、警官が手持ちぶさたに辺りをうろついていた。

 アルハンゲリスク州とモスクワ市の合意した計画では、この地に5千ヘクタール(東京ドーム1100個分)の埋め立て場を設け、モスクワから年間200万トンのごみを搬入する。

 「ここは高地で周辺地域の水源になっている。ごみ埋め立て場は水や大気の汚染を引き起こす」。インターネットで抗議運動を呼びかけてきたウルドマの自営業、ビクトロフさん(51)はこう懸念している。

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