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強硬離脱派と接触続けるトランプ氏 英メディアは「警戒感」伝える

英首相官邸を離れるトランプ米大統領(左)とメイ英首相(中央)=4日、ロンドン(ゲッティ=共同)
英首相官邸を離れるトランプ米大統領(左)とメイ英首相(中央)=4日、ロンドン(ゲッティ=共同)

 【ロンドン=板東和正】英国訪問中のトランプ米大統領は4日、欧州連合(EU)からの早期離脱を訴える「離脱党」のファラージ党首と非公式に会談した。同じ日にジョンソン前外相とも電話会談を行い、強硬離脱派の議員との接触を積極的に続けている。トランプ氏はこれまで、米英間の自由貿易協定(FTA)締結を進めるために、EUから強硬に離脱するべきだと英国に進言してきた。英メディアは、英国に離脱をあおろうとするトランプ氏に警戒感を示している。

 ロイター通信などによると、トランプ氏とファラージ氏は4日、トランプ氏の滞在先である米大使公邸で面会した。トランプ氏は訪英前から、ファラージ氏を友人と呼び「尊敬している」などと評価。英国はファラージ氏をEUとの交渉に参加させるべきだとの考えを示していた。ファラージ氏は会談を終えた後、ツイッターで「良い会談だった。トランプ氏は本当に離脱を信じてくれている」などと発言した。

 米英間のFTAに意欲を示すトランプ氏は締結のためには英国がEUの関税同盟から完全に離脱することが必要と考えており、同じ意見を持つ強硬離脱派の議員との親交を深めているとみられる。トランプ氏は5日、ツイッターで「英国とのとても大きな貿易協定がそのうちに実現することがわかる」と期待感を示した。

 ただ、英国内ではトランプ氏のこうした動きを警戒する見方もある。ロイターは4日のコラムで「EU離脱によって、英国は行動が予測不能になる一方のトランプ政権への依存度が高まってしまう」と危機感を示した。米国とのFTA締結についても「米国産の鶏肉や医薬品に対して市場開放を求める動きは、英国内ですでに抵抗がある」と消極的な姿勢を見せた。

 一方、5日で英国訪問の最終日を迎える中、トランプ氏は英王室メンバーに対する自身の発言の“火消し”にも追われた。トランプ氏は、同日に放送される英民放ITVのインタビューに応じ、ヘンリー王子の妻、メーガン妃を「とてもすてきだと思う」と述べた。訪英前にメーガン妃を「嫌なやつ」と言った発言を修正したとみられる。

 トランプ氏は5日、英南部ポーツマスでノルマンディー上陸作戦の75周年記念式典に参加した。その後、アイルランドでバラッカー首相と会談する予定。

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