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ポーランド民主化30年で記念式典 国内の分断鮮明

4日、ポーランド北部グダニスクで開かれた記念式典で、民主化30年を祝いケーキにナイフを入れる出席者ら(ロイター)
4日、ポーランド北部グダニスクで開かれた記念式典で、民主化30年を祝いケーキにナイフを入れる出席者ら(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】ポーランドで1989年、当時共産圏だった東欧で初の限定的自由選挙が実施されてから30年を迎えた4日、同国北部グダニスクで記念式典が開かれた。民主化運動を率いたワレサ元大統領や元首相のトゥスク欧州連合(EU)大統領らが出席し、「欧州との絆を自覚し、民主的な伝統のために戦う」と謳った「グダニスク宣言」に署名した。

 強権政治を推進してEUと対立する保守政党「法と正義」政権は、当時の民主化について共産党の影響を残した妥協にすぎないと懐疑的な立場だ。4日も簡素な式典を国会で別に開くにどどめ、ポーランド国内の分断が浮き彫りになった。

 グダニスクの式典は地元自治体などが主催した。現地からの報道によると、ワレサ氏は演説で「この選挙がなければ、きょう、われわれは民主主義を祝えなかっただろう。政権はあのときの(選挙での)勝利がなければ、今、その座にないことを思い起こすべきだ」と強調した。

 一方、国会の式典では法と正義出身のドゥダ大統領が演説し、限定的選挙の意義を一定程度認めつつも、「もっとうまくやることはできた」と指摘。その後の民主化移行などにも「過ちがあった」と述べた。

 89年6月4日の選挙では一定の議席が事前に共産党に配分される形で行われたが、ワレサ氏率いる自主管理労組「連帯」が圧勝し、ソ連勢力下の東欧で初の非共産党政権が誕生。旧東ドイツを含む東欧の民主化の先駆けとなった。グダニスクは民主化を牽引した「連帯」発祥の地。

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