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【天安門30年】王丹氏、中国の民主化に楽観的な姿勢貫く

天安門事件30年のシンポジウムで発言する王丹さん(中央)=19日、台北市(共同)
天安門事件30年のシンポジウムで発言する王丹さん(中央)=19日、台北市(共同)
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 11年前の夏、台北市内の喫茶店で王丹氏にインタビューした。当時、王氏は米国の大学で博士号を取得したばかりで、台湾の大学で中国史を教え始めていた。

 「教え子の中に中国からの留学生がいる。共産党政権に嘘の歴史を教えられてきた彼らに本当のことを伝えたい」と語り、「それが中国の民主化につながる小さな一歩になるかもしれない」と目を輝かせた。

 その目の輝きは今回のインタビューでも同じで「共産党の一党独裁はいつ崩壊するか分からない。今からその準備をしなければならない」と民主化に楽観的な姿勢は貫かれていた。

 王氏は20歳で民主化運動に身を投じ、逃亡、拘束、海外への亡命を余儀なくされた。共産党政権との30年間の戦いで目に見える成果はあまり上げられなかったと言わざるを得ない。王氏が認めたように「中国の人権状況は天安門事件前と比べてはるかに悪化した」。

 王氏は「弱者には物事を悲観的に考える権利はない」という言葉が好きだという。「巨大な共産党独裁政権に立ち向かう自分の力は、あまりにも小さすぎる。悲観的に物事を考えると、あきらめるという選択肢しかなくなる」と語る王氏はこの30年、「前向きに、楽観的に」と自分に言い聞かせ続けたという。

 「人類の歴史を振り返るとき一人一人の弱者の思いが大きなうねりとなり、歴史を作ってきた」と歴史学博士の王氏。天安門事件後、王氏のように海外に亡命した知識人は多く、習近平政権は新しい「弱者」を作り続けている。彼らの思いが果たして大きなうねりになるのか。産経新聞は30日から、30年前の天安門事件を振り返る連載「民主化への遺産」を始める。(矢板明夫)

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