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「ウィキリークス」アサンジ被告どうなる? 米、安保重視で引き渡し要求

 英国は、難しい判断を迫られている。アサンジ被告を「真実の追求者」と称賛する支持者が存在し、「報道の自由」との絡みで身柄引き渡しを懸念する声が出ているためだ。

 引き渡しに関する審理は5月2日に英治安裁判所で始まり、次回審理は6月12日の予定。法的手続きには「数年かかる」(英紙)との見方もある。法廷での判断をもとに、引き渡しについて最終決定するのは英内務省だ。このため、被告をめぐる国内外の反響が、内務省の政治判断に影響を与える可能性がある。

 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」のドロワール事務局長は4月、「ジャーナリストや、米政府が訴追するかもしれない情報源にとって危険な先例を作る」と引き渡しに反対した。人権問題に関する国連特別報告者のカラマード氏も「(引き渡しには)深刻な人権侵害のリスクがある」とした。

 英最大野党・労働党のコービン党首は、アフガン戦やイラク戦での残虐行為を明るみに出したとアサンジ被告を評価。引き渡しには「英政府として反対すべきだ」としている。

 英政府が、被告の健康状態を理由に身柄を渡さないという観測もある。英政府は12年、米国が引き渡しを要請していた別のハッカーについて、容疑者の精神疾患などを理由に拒否した前例がある。

 欧米などで活動する危機管理専門家、オグラッソ氏は「引き渡しで国際社会からの批判が強まれば英国のメリットはない」と指摘。「英政府は国内外の反応を見極め、健康状態を理由に引き渡しを断る『逃げ道』も用意しているだろう」と分析する。

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