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「ウィキリークス」アサンジ被告どうなる? 米、安保重視で引き渡し要求

内部告発サイト「ウィキリークス」の創始者、ジュリアン・アサンジ被告の解放を求めるデモ=5月2日、ロンドン(ロイター)
内部告発サイト「ウィキリークス」の創始者、ジュリアン・アサンジ被告の解放を求めるデモ=5月2日、ロンドン(ロイター)

 英国で収監された内部告発サイト「ウィキリークス」の創始者、ジュリアン・アサンジ被告の身柄の行方が注目されている。身柄の引き渡しを求めている米当局は、スパイ活動防止法を適用して被告を追起訴し、強い姿勢を見せる。英国では「報道の自由」の観点から米国への引き渡しに慎重論も強く、難しい判断を迫られそうだ。(ワシントン 住井亨介、ロンドン 板東和正)

 アサンジ被告はスウェーデンでの性犯罪の疑いを持たれ、2010年に英国で逮捕された。保釈中の12年にロンドンのエクアドル大使館に駆け込み、7年近く籠城した。被告は今年4月、英当局に逮捕され、保釈中に出頭しなかった罪で禁錮50週を言い渡された。

 米国は今月23日、イラク戦争やアフガニスタン戦争に関する機密文書を不正に入手し、公開したなどとして、17件で被告を追起訴した。被告は起訴済みの事件と合わせ、計18件で罪に問われている。

 起訴状によると、アサンジ被告は09~10年ごろ、米陸軍兵士と共謀してコンピューターシステムに侵入し、不正入手した機密情報をウィキリークスで公開した。持ち出された機密情報は、イラク戦関連の40万件、アフガン関連の9万件、米国務省の公電が25万件とされる。

 米当局は追起訴にスパイ活動防止法を適用し、「米史上最大級の機密漏洩(ろうえい)」(米司法省)を徹底追及する姿勢を示した。司法省は23日の声明で「アサンジ被告の行動は米国の国家安全保障を著しく損ない、敵対勢力を利した。実名を明らかにされた情報源が(報復という)実害を受ける恐れをもたらした」と改めて非難した。

 オバマ前政権は合衆国憲法修正第1条が規定する「言論・報道の自由」を考慮し、刑事責任追及を見送った。トランプ政権は、被告の逮捕を「最優先事項」(セッションズ前司法長官)として方針を変えた。

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