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欧州議会選でポーランド、民主化30年目の戦い

 「30年前もいろんな意見があったが、民主化という偉業のためにまとまった」

 ポーランドでは1989年、自主管理労組「連帯」を中心にさまざまな民主化勢力が団結して共産党に圧力をかけ、旧共産圏初の自由選挙を実現し、非共産政権が誕生。共産体制下の東欧諸国民主化の先駆けとなった。6月4日には自由選挙から30年を迎える。

 集会に参加した男性医師(53)は「政権は司法を管理下に置こうとしている。独裁時代のような状態に戻りたくない」と強調。無職女性(70)は「EUのおかげで国は発展してきた。問題はあっても、対立ではなく、ともに克服すべきだ」と訴えた。

 ポーランドでは秋に総選挙が行われる予定で、欧州議会選は野党結集による政権打倒に向けた試金石。欧州連立は「89年以来最も重要な選挙」と位置づける。政治サイト・ポリティコなどの予想では、法と正義と欧州連立は接戦となっており、先行きはなお読めない情勢だ。

 ポーランドに限らず、東欧諸国では近年、大量に流入した難民・移民の受け入れを迫ったEUへの反発が高まり、EU懐疑派やポピュリズム(大衆迎合主義)勢力が存在感を増した。その動向はEUの懸案だ。

 強権政治がポーランド同様に問題視されるハンガリーでは、オルバン首相の中道右派「フィデス・ハンガリー市民連盟」が圧倒的な強さを維持。フィデスは欧州議会の最大会派で「親EU」の中道右派「欧州人民党」(EPP)に所属しながら、右派ポピュリズム勢力の結集を目指すイタリアのサルビーニ副首相兼内相への協力態度をちらつかせる。

 「チェコのトランプ(米大統領)」とも称されたチェコのバビシュ首相の政党も反移民・難民を掲げ、議席を増やすとみられる。同国ではサルビーニ氏と連携する極右政党も欧州議会に初進出する見通しだ。

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