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欧州議会選でポーランド、民主化30年目の戦い

 23~26日の欧州連合(EU)欧州議会選をめぐり、ポーランドでは強権政治を進めるEU懐疑派の保守系与党に対し、「親EU派」の野党が結集して戦いを挑んでいる。同国など東欧諸国で市民らが共産党独裁体制を打倒した民主革命から今年で30年。「独裁時代に戻すな」。自由を勝ち取った当時とも重ね、国の繁栄をもたらしたEU統合の推進を訴えている。(ワルシャワ 宮下日出男)

 26日の投票を約1週後に控えた18日、首都ワルシャワ中心部に市民数千人が集まった。国政野党などが結成した政党連合「欧州連立」の集会だ。登壇したポーランド出身で同国首相も務めたトゥスクEU大統領は市民を前にこう呼びかけた。

 「国にとって最善の居場所はEUだ。欧州のため、ポーランドのために投票してほしい」。会場では赤白のポーランド国旗よりも青色のEU旗が多く翻った。

 戦後、旧ソ連圏で共産党独裁体制にあったポーランドは1989年の民主化を経てEUに加盟。補助金などを受け発展してきた。だが、2015年にカチンスキ党首率いる愛国主義的な保守政党「法と正義」が政権を握ると、司法の独立を損なう政策を断行。EUが制裁手続きに動き、両者は対立を深める。

 国民のEU支持は8割以上で、政権もEU離脱までは唱えないものの、偶発的な離脱などへの危機感を抱く国政最大野党の中道右派「市民プラットフォーム」などは法と正義への対抗のため、「親EU」を旗印に大同団結して欧州連立を発足させた。候補者も統一し、選挙を戦う。

 欧州連立には左右両派や新旧の多様な政党が集まるため、「一緒に何かできるのか」(女性市民)と懐疑的な見方もあるが、トゥスク氏はこう強調した。

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