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大和堆へ巡視船派遣へ 海上保安庁 北の漁船警戒、違法操業阻止

大和堆周辺で海上保安庁の巡視船から放水を受ける北朝鮮漁船(同庁提供)
大和堆周辺で海上保安庁の巡視船から放水を受ける北朝鮮漁船(同庁提供)

 海上保安庁が、日本の排他的経済水域(EEZ)にある日本海の好漁場「大和堆(やまとたい)」に大型巡視船などを近く派遣し、違法操業の北朝鮮漁船の取り締まりに着手することが21日、政府関係者への取材で分かった。大和堆では近年、水域に侵入した多数の北朝鮮漁船が取り締まりに抵抗するなどして問題化。海保は6月の漁期を前に巡視船を派遣して入域阻止を目指す。

 一方、取り締まりをめぐっては、昨年10~11月に巡視船が北朝鮮漁船から接触され、破損する事案が2件起きていたことが判明。漁船は大型鋼船だったが巡視船に大きな損傷はなく、公務執行妨害容疑などでの摘発は見送った。投石も約20件発生しており、今季も抵抗を警戒する。

 海保は21日、拠点となる新潟港(新潟市)に巡視船を集結。水産庁の漁業取締船とも連携し大和堆周辺での本格的な警戒を始める。

 外貨獲得や食料調達のため漁業を国策として推進してきた北朝鮮は今季、小型木造船による遠洋操業を禁止したとの情報がある。国内外での人権侵害に非難が集まる中、貧弱な装備で漁民の遭難が相次ぐ小型船の操業を差し止めたとの見方があるが、より大型の鋼船を投入する可能性もある。

 また、昨季は操業海域を、大和堆と並ぶ好漁場である「武蔵(むさし)堆」に近い北海道西方など北へと拡大。今後の動向は見通せず、政府は警戒を強めている。

 大和堆では平成28年秋に多数の北朝鮮漁船が侵入。日本漁船に接近し漁具が破損するなどトラブルが相次いだ。海保は29年夏から巡視船を派遣したが、当初は北朝鮮漁船の排除に手間取り困難な対応を迫られた。

 これを受け、30年には漁期前の5月下旬から巡視船を派遣。日朝の地理的中間線でもあるEEZ付近を前線に警戒し、入域を阻止した。海保と水産庁は昨季、延べ計約6900隻の北朝鮮漁船に警告を行い2600隻に放水するなどした。

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