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欧州議会選でも惨敗か 英メイ政権、窮地に

 【ロンドン=板東和正】メイ英首相率いる与党・保守党は、5月23日に始まる欧州議会選で苦戦を強いられそうだ。メイ氏は欧州連合(EU)離脱をめぐり、自身の離脱協定案を可決するために進めてきた最大野党・労働党との協議を決裂させるなど失態が続き、国民の信頼を失っている。保守党は5月上旬に投開票された統一地方選で1300議席以上を失う歴史的な惨敗を喫したばかり。欧州議会選でも敗退すれば、メイ氏の求心力はさらに低下するとみられている。

 13日に発表された英調査会社「ユーガブ」による欧州議会選の世論調査によると、保守党の支持率は10%と5位に転落。34%で首位を記録した早期の離脱を目指す新党「離脱党」に大きく引き離された。

 ハインズ英教育相は12日、英BBC放送の番組に出演し、欧州議会選は保守党にとって厳しいものになるとの見方を示した。メイ氏はこれまで、円満なEUからの離脱に必要な協定案の可決を実現できず、離脱期限は最長10月末まで再延期した。有権者は欧州議会選で離脱問題を進展させていない保守党に怒りをぶつけるとみられており、ハインズ氏は「(同党への)究極の反対票を投じる機会になる」と指摘した。17日にはメイ氏が協定案可決の「頼みの綱」にしていた労働党との協議が物別れに終わったことが判明し「メイ政権への信頼は地に落ちた」(有権者)という。

 保守党が地方選に続き、欧州議会選でも惨敗という結果になれば、党内のメイ氏の求心力の低下は決定的なものとなる。メイ氏は6月3日の週にこれまで3度否決された協定案の議会採決を行う方針だが、保守党議員の支持はほとんど集まらないと予想される。

 欧州議会選での「負け戦」がほぼ確実とされる中、保守党議員の関心はすでに、新たな首相を決める次期党首選に移っている。メイ氏は4度目の協定案の採決後、党首としての辞任時期を提示する見通しだ。同党関係者は「政権を一刻も早く一新させ、国民の信頼を取り戻す必要がある」と話した。

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