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オーストリア極右副首相が辞任 「ロシアに便宜」疑惑

辞任した自由党党首のシュトラッヘ副首相=18日、ウィーン(AP)
辞任した自由党党首のシュトラッヘ副首相=18日、ウィーン(AP)

 【ベルリン=宮下日出男】オーストリアで18日、連立政権を担う極右政党、自由党出身の副首相が辞任に追い込まれた。ロシア人投資家と称する人物に対し、選挙支援の見返りとして便宜供与を申し出た疑惑が浮上したためだ。欧州連合(EU)に懐疑的な極右などの勢力の伸長が予想される23日~26日のEU欧州議会選への影響が注視される。

 辞任したのは自由党党首のシュトラッヘ副首相。欧州の極右勢力の代表的な人物だ。同党は欧州議会でイタリアの「同盟」やフランスの「国民連合」などと同じ会派に所属。選挙でEU懐疑派拡大を目指す極右勢力には痛手で、かねて指摘されたそのロシア寄り姿勢も浮き彫りになった。

 報道によると、シュトラッヘ氏は2017年10月のオーストリア総選挙前、プーチン露大統領に近い財閥の親族という女性と面会。オーストリア主要紙の買収を望む女性に対し、党に有利な報道を行って党に資金支援もすれば、政権入り後、公共事業の発注で便宜を図ると示唆した。独メディアが面会を撮影したビデオを入手。17日に報じた。

 シュトラッヘ氏は18日の記者会見で「愚かで無責任だった」とし、党首も辞任する考えを示した。一方、実際に不正行為は行っていないとも主張。報道を「政治的な暗殺」と批判した。

 クルツ首相は同日、「国の威信を損なった」とし、自由党との連立継続は困難と表明。大統領に対して国民議会(下院)を早期に解散し、総選挙を行うよう求めたことを明らかにした。

 オーストリアでは17年の総選挙で、難民・移民の受け入れ反対を主張する自由党が躍進。第1党となったクルツ氏の中道右派、国民党と連立政権を発足した。

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