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仏独、次期欧州委員長選びで火花 EU議会選まで1週間

 【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)の欧州議会選挙の投票開始が1週間後の23日に迫る中、EUの次期体制をめぐる駆け引きが活発化してきた。主要機関トップが秋に一斉交代するためだ。EUの方向性を左右する後任選びに仏独も火花をちらすが、その行方は混沌(こんとん)としている。

 目下の焦点は10月末に退くユンケル欧州委員長の後任だ。EU首脳会議が欧州議会選の結果を考慮して人選を欧州議会に提案、承認を得る手順になっており、議会の主要会派は後任に推す人物を「筆頭候補」として擁立している。

 仏独の対立が露呈したのはこの仕組みだ。マクロン仏大統領は9日の非公式EU首脳会議で「筆頭候補に縛られない」とし、選挙結果にこだわらず、EU首脳会議が「最善」の人物を選ぶべきだと主張。メルケル独首相は選挙結果を重視することは「EUの条約で決まっている」と反論した。

 筆頭候補の制度は前回2014年選挙で導入され、ユンケル氏はこれに従って選ばれた。今回も踏襲すれば、最有力は最大会派を維持するとみられる中道右派の筆頭候補でドイツ人のウェーバー氏となる。同派に属するメルケル氏も約50年ぶりのドイツ出身委員長の誕生を後押しする。

 一方、マクロン氏は17年の仏大統領選を新党で戦った経緯から欧州議会に強固な基盤を持たず、委員長選びで不利。さらに、中道右派で強権政治が問題視されるハンガリーのオルバン首相に融和的な姿勢のウェーバー氏に対してマクロン氏は懐疑的で、自身が推進するEU改革に慎重なドイツへの不満も強い。

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