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エコ聖堂、光の塔…ノートルダム再建に斬新案が続々 論争が過熱

ノートルダム大聖堂の屋上をステンドグラスにする計画案(建築家アレクサンドル・ファントージ氏提供)
ノートルダム大聖堂の屋上をステンドグラスにする計画案(建築家アレクサンドル・ファントージ氏提供)
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 【パリ=三井美奈】パリのノートルダム大聖堂火災が15日で1カ月を迎えるのを前に、屋上再建に向けて「緑の温室に」「光の塔にしよう」など斬新デザインの提案が相次いでいる。「元の形に忠実に戻すべき」という要求も強く、国会でも再建案をめぐる論議が沸騰している。

 仏政府は先月、尖塔(せんとう)再建で国際コンペの実施を発表。国内外の建築家がインターネット上で計画を競い合い、仏紙が人気投票を行うなど活気づいている。

光だけで尖塔を表現するデザイン案(パンゲ氏提供)
光だけで尖塔を表現するデザイン案(パンゲ氏提供)
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 「緑の温室」を提案したのは、パリの建築事務所「NAB」。屋根や尖塔をガラス張りにし、森の回廊を作るもので、「屋上をパリ市民の憩いの場として蘇らせる」と意気込む。尖塔には養蜂場を設け、ハチミツを採取する計画だ。

 ブラジルからは「屋根を全面ステンドグラスにする」という提案が出た。紫外線防止効果のあるガラスを使い「ゴシック建築の美観を保ち、文化財の内部を保護する」という。パリの建築家クリストフ・パンゲさんは、光だけで塔を演出するデザイン案を発表。「聖書の『光あれ』という言葉にヒントを得た。市民が心を寄せるモニュメントにしたい」と意気込む。このほか、炎や船をイメージした尖塔デザインもある。

ノートルダム大聖堂の再建で、屋上を緑の回廊にするデザイン画(NAB提供)
ノートルダム大聖堂の再建で、屋上を緑の回廊にするデザイン画(NAB提供)
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 仏下院は今月10日、寄付金の税控除などを定めた再建法案を可決したが、論議は大荒れになった。マクロン大統領が「5年以内に再建を目指す」との方針を示したことに対し、「歴史芸術に手を加えるな」「大統領が再建を急ぐのは自分の手柄にしたいから」などと野党が攻勢に出た。

 先月末には、学者や文化財専門家1000人以上が「拙速に再建案を決めるべきではない」とする連名書簡を発表し、大統領にクギをさした。世論調査では国際コンペに反対し、「火災前の姿の忠実な復元」を求める声が54%を占めた。大聖堂は12世紀に着工。焼け落ちた尖塔は19世紀に造られた。

屋根が焼け落ちたパリのノートルダム大聖堂。現在も周辺は閉鎖されている(三井美奈撮影)
屋根が焼け落ちたパリのノートルダム大聖堂。現在も周辺は閉鎖されている(三井美奈撮影)
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