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金正恩氏が「火力打撃訓練」を指導と報道、4日と同じ短距離弾道ミサイルか

「前線・西部前線防御部隊」の火力打撃訓練を視察した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=共同)
「前線・西部前線防御部隊」の火力打撃訓練を視察した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信=共同)
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 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は10日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が9日に「前線・西部前線防御部隊」の火力打撃訓練を指導したと報じた。韓国軍によると、9日午後に北西部の平安北道(ピョンアンプクト)・亀城(クソン)から短距離ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体2発が発射された。同通信は「長距離打撃手段の訓練」で、金氏が開始命令を下したと伝えた。

 党機関紙の労働新聞は10日、垂直に打ち上がる飛翔体の写真を掲載。4日に日本海側で「戦術誘導兵器」と称して発射したものと同種の短距離ミサイルとみられる。米韓の専門家は、ロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を改良し、昨年2月の軍事パレードに登場した新型と分析しており、弾道ミサイルなら国連安全保障理事会の決議に違反する。

 金氏は「数日前の東部前線防御部隊」の訓練と比べても遜色(そんしょく)なく、訓練の「成功」に満足の意を示したという。「情勢の要求と党の戦略的意図に即して不意の事態にも対処できるよう万端の戦闘動員態勢を整えているべきだ」とも指示。「国の真の平和と安全は自らの自主権を守護できる強力な物理的力によってのみ保証される」と強調した。

 北朝鮮は前回4日の発射について誰かを狙ったものでなく、防衛のための「正常な軍事訓練」と主張。米国や韓国も非難を抑えたため、一定範囲内の発射なら国際社会は強い反発に出ないと判断したようだ。対米非核化交渉に軍部が不満を持っているとされる中、軍備重視の姿勢を国内にアピールしたともいえそうだ。

 9日に発射された2発は高度約50キロに達し、東に約420キロと約270キロ飛行して日本海に落下。イスカンデルは、低高度と複雑な軌道が特徴で、在韓米軍のミサイル防衛システムでも迎撃が難しいとされる。

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