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朝鮮戦争米兵遺骨の米朝共同捜索への取り組み停止 米国防総省

米朝首脳会談に臨んだ米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=2月27日、ハノイ(ロイター)
米朝首脳会談に臨んだ米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=2月27日、ハノイ(ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米国防総省の捕虜・行方不明者調査局は8日、朝鮮戦争(1950~53年)で戦死・行方不明になり北朝鮮国内に残されている米兵の遺骨に関し、米朝による共同捜索の再開に向けた取り組みを停止したと発表した。

 調査局の報道官によると、2月末にハノイで行われた2度目の米朝首脳会談以降、この問題に関する北朝鮮当局者からの連絡が途絶え、2019会計年度が終わる9月末までに捜索作業を計画・実行できる目途が立たなくなった。10月以降の20会計年度で共同捜索再開に向けた方策を探るとしている。

 トランプ大統領は、昨年6月にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と米兵遺骨の返還で合意。7月には遺骨55棺が米国に返還され、トランプ氏は「米朝会談の重大な成果の一つ」として誇示していた。

 調査局によると、北朝鮮国内ではなお約5300人の戦死・不明米兵の遺骨が存在するとみられ、昨年7月に開かれた約9年ぶりの米朝将官級協議では、両国がこれらの遺骨を共同で捜索し発掘する作業を再開することで合意していた。

 しかし、その後は具体的な作業は始まっておらず、ハノイでの首脳会談が不調に終わったのを受けて金正恩氏が遺骨捜索問題を米国からの譲歩引き出しに向けた交渉材料に使おうと改めて画策している可能性がある。

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