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【藤本欣也の中国探訪】ダライ・ラマなきチベット あふれていたのは“あの人”だった

 今年はダライ・ラマが亡命してから60年であると同時に、中国当局がチベット動乱の鎮圧をへて、“ダライ・ラマなきチベット”の完全な統治を宣言してから60年の節目でもある。

 習政権は国営メディアを通じ、「この60年でチベット自治区の人口は3倍に増え、平均寿命も35・5歳から68・2歳に延びた」などと宣伝、民生の向上をアピールするのに余念がない。

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 玉樹市内のレストランで、頭痛が和らぐまで休息を取った。

 チベット族の女性店員(20)が中国語を上手に話すので、「学校で習ったの?」と聞くと、「働きながら覚えました。小学校しか出ていませんから」。はにかむように答えた。

 彼女のように、街中で話をしたチベット族の若者には中学校に行っていない人が少なくなかった。中国の義務教育は日本同様、中学校までだ。教育施設の不備、過度の家庭内労働、貧困などが背景にある。

 観光会社に勤めるチベット族の男性(44)も「子供を養っていくのはまだまだ大変」という。ただ、「最近は、中国の経済発展のおかげで暮らしが良くなってきた」とも話す。

 中国当局は、チベット族など少数民族の居住地域で「中国語を学んで貧困から抜けだそう」と指導している。玉樹の住民によると、中国語を教えているチベット仏教寺院もあるという。

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