PR

ニュース 国際

8日に投票の南ア、マンデラ氏政党の支持に陰り

 南アフリカ・ダーバンで、メーデーの集会に参加するラマポーザ大統領(中央)=1日(AP=共同)
 南アフリカ・ダーバンで、メーデーの集会に参加するラマポーザ大統領(中央)=1日(AP=共同)

 【カイロ=佐藤貴生】南アフリカで8日、下院(定数400)の総選挙が行われる。政治腐敗に加えて黒人と白人の経済格差も解消されず、与党のアフリカ民族会議(ANC)が過半数を維持するものの議席を減らすとみられる。与党の不振は新興5カ国(BRICS)の一角として注目を浴びたかつての勢いが衰え、課題が山積する南アの現状を物語っている。

 ANC議長のラマポーザ大統領は5日、最大都市ヨハネスブルクで支持者7万人を前に、「免罪の時代は終わった。新たな責任の時代を迎えている」などと演説し、汚職の摘発に努めると強調した。

 ラマポーザ氏は数々の汚職や公金流用疑惑で批判を浴び、昨年2月に辞任に追い込まれたズマ前大統領の後任。政治改革を訴えて支持回復に躍起になっている。ただ、ズマ氏が大統領に就任した2009年以降、通貨ランドは対ドルで半分近くまで下がり、ラマポーザ氏の大統領就任後も経済は伸び悩んでいる。

 総選挙の主要な争点の一つが土地の配分をめぐる白人と黒人の格差の問題だ。人口約8%の白人が農地の7割以上を所有しているとされ、補償抜きの土地収用という強硬な政策を掲げる急進派左翼政党「経済的解放の闘士」(EFF)が黒人の支持を集める。失業率は白人の8%に対し黒人は30%以上ともいわれ、居住環境にも大きな差がある。世界銀行は「世界で最も不平等な国」の一つだと指摘している。

 複数の世論調査結果によると、14年の前回選で62%以上を得票したANCの支持率は50~60%前後にとどまる。かつてアパルトヘイト(人種隔離)に終止符を打ったマンデラ氏が率い、四半世紀にわたって選挙で勝利を重ねてきた名門政党ANCの支持離れが進んでいる形だ。総選挙後、下院で大統領が選出される。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ