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「思想の自由」ないのに…習近平氏母校がアジア1位

ロシアのプーチン大統領(右端)に清華大の名誉博士号を授与する式典でスピーチする中国の習近平国家主席(左手前)=4月26日、北京(共同)
ロシアのプーチン大統領(右端)に清華大の名誉博士号を授与する式典でスピーチする中国の習近平国家主席(左手前)=4月26日、北京(共同)

 【北京=藤本欣也】英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが2019年のアジアの大学ランキングを発表し、中国の習近平国家主席の母校である清華大(北京市)が1位に選ばれた。中国メディアは「中国本土の大学で初めて!」と快挙をたたえるが、同大をめぐっては「思想の自由が失われた」などと批判の声が上がっているのが実情だ。

 同誌によると、昨年2位だった清華大は、3年連続1位のシンガポール国立大を抑えてトップに躍り出た。北京大は5位、東京大は8位だった。同誌は論文の影響力や国際化の度合い、教育環境などの項目を調査し、順位を決めている。

 中国国営新華社通信は清華大が躍進した背景として、「教育への多額の投資」や「教育環境」などが高く評価されたと指摘する。

 ただ、清華大は最近、学問の独立や言論の自由をめぐり大きく揺れている。

 発端は昨年7月、同大の許章潤教授が発表した論文だった。習氏への個人崇拝の動きが強まっていることについて、「今すぐブレーキをかけなければならない」「中国は恐怖の毛沢東時代に引き戻されてしまう」などと批判し、国家主席の任期制の復活と天安門事件の再評価を求めた。

 一方の大学側は今年3月になって、許氏に「停職処分」と「調査の開始」を通告。許氏には出国禁止措置もとられているという。

 これに対し、卒業生ら約30人が4月下旬、清華大に集まり、「思想の自由」「精神の独立」が失われた現状への不満を表明して話題となっている。許氏を支持する動きは外国の大学にも広がっている。

 ネット上では、「清華大アジア1位」のニュースに、「笑い話だね」「ノーベル賞受賞者が1人もいないのになぜ?」など批判的なコメントも少なくない。

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