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極めて希な大規模テロ スリランカ 背後にISか

バックパックを背負う自爆テロの容疑者=21日、スリランカのネゴンボ(ロイター)
バックパックを背負う自爆テロの容疑者=21日、スリランカのネゴンボ(ロイター)
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 スリランカの連続爆破テロは23日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したことで、背後に国際的な過激組織が存在するとの見方が裏付けられる可能性が高まった。

 米メリーランド大の調査では、今世紀に入り300人を超える死者を出したテロは数件程度で、極めてまれな大規模テロだ。犯行組織が入念に計画を立て準備し、同時多発的に複数箇所を極めて強力な爆発物で襲撃したためで、資金や高い技術が必要となる。

 ISは東南アジアなど中東以外のイスラム過激派にも、資金や爆弾製法を提供してきた。シリアなどで支配地域を失ったものの、ネットワークは消滅していない。中東から閉め出された同組織の危険な集団が世界に拡散し、世の中の不意を突いて存在感を示す「新段階」に入っている。

 スリランカ政府は、今回のテロが、ニュージーランドで3月、金曜礼拝中のモスク(イスラム礼拝所)2カ所で起きたテロへの「報復」だったとした。

 イースター(復活祭)のため信者が多かったキリスト教会を狙う手口は、「目には目を」というイスラム過激派の報復律に合致する。

 ISが今回のテロへどう関与したかは不明だ。だが、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、ニュージーランドの事件以降、ISがキリスト教会への襲撃を「繰り返し呼びかけていた」と指摘する。

 テロ問題を抱える各国は、過激派への監視や対策を強化している。犯行の矛先が、狙いやすい周辺国に向かったという点で、ニュージーランドとスリランカで起きた事件は結びつく。

 今世紀で最も多くの死者を出した、2001年の米中枢同時テロを契機に、イスラム過激派による「自爆テロ」が急増した。

 AP通信によると、1980年からの自爆テロ発生件数は、2001年までは350件だったものが、現在は約6000件にのぼる。

 スリランカのテロが世界を震撼させたことで、過激派は「自爆」によるジハード(聖戦)へのあこがれを強めている。(吉村英輝)

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