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中国「海洋強国」建設を加速 新型軍艦披露

 中国が中国・青島沖で開催した国際観艦式には日本やインド、ベトナムなど中国独自の領有権主張をめぐって火種を抱える国々の艦艇も参加し、習近平国家主席は「海洋運命共同体の建設」をアピールした。ただ一方で、空母打撃群を形成する新型艦艇を披露したことからうかがえるように、中国は「海洋強国の建設を加速」(習氏)するため覇権に向けた戦力増強を着々と進めており、米欧は警戒感を強めている。

 式では093A型「商」級とみられる攻撃型原潜が披露された。同原潜は作戦行動半径が広く空母の護衛任務を担うとみられる。18年1月に尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の接続水域内を潜ったまま航行し、海自護衛艦の追尾を受けて海面に浮上、国旗を掲げた潜水艦と同型の可能性もある。

 また、すでに4隻が進水していたアジア最大級の最新鋭ミサイル駆逐艦「055型」のうち1隻が「南昌」艦として公開された。055型も空母打撃群における空母の護衛が主要任務となる見通しだ。

 中国海軍は世界的な軍事プレゼンス拡大に向けて、2030年をめどに国産空母4隻による空母打撃群の運用を目指している。17年4月に進水した中国初の国産空母は昨年5月以降、試験航行を重ねており、近く中国海軍の空母は2隻体制となる。さらに上海江南造船所でも2隻目の国産空母を建造中だ。

 式では空母の艦載機、殲(せん=J)15による発艦と飛行のデモンストレーションなども行われており、笹川平和財団の小原凡司上席研究員は「空母打撃群の運用能力を示そうとした」と指摘。式の目的は(1)海軍の士気向上(2)自国民や友好国に権威を知らしめる(3)敵対国への示威行動-にあるとし、「米国への牽制(けんせい)の意味もあるだろう」と分析した。(青島 西見由章)

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