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民主党候補に広がる弾劾支持 指導部苦慮

米民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員(AP)
米民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員(AP)

 【ワシントン=住井亨介】来年の米大統領選に向けた民主党の候補指名争いで、トランプ大統領の弾劾訴追の手続きを求める声が候補者の間で高まっている。同党の議会指導部は弾劾訴追に否定的な姿勢を崩しておらず、候補者との乖離(かいり)が広がれば大統領選への影響も危惧される。

 民主党内では18日にロシア疑惑をめぐるモラー報告書が公表された後、候補者指名争いに名乗りを上げた左派のエリザベス・ウォーレン上院議員が指導部に下院での弾劾訴追手続きを求め、「自身の不誠実な行動への捜査妨害を大統領が繰り返し試みていたことは無視できない」と批判。フリアン・カストロ元住宅都市開発長官は「まったく妥当」と同調した。

 22日の米CNNテレビの番組では、カマラ・ハリス上院議員、中西部インディアナ州サウスベンド市のピート・ブティジェッジ市長が相次いで弾劾訴追への支持を表明する一方で、「急進左派」のバーニー・サンダース上院議員は、疑惑追及で他の政策課題が討議されなくなり、「トランプ氏を利することになる」と危機感を示した。

 米NBCテレビによると、捜査報告書への今後の対応などを検討するため下院民主党が22日に開いた議員による電話協議では、一部議員から「議会が(弾劾訴追を)諦めることは米国にとって有害だ」との強硬論が出たが、ペロシ下院議長は「事実を得るのに弾劾条項に訴える必要はない」と突っぱねたという。

 ペロシ氏を含めた党指導部は弾劾訴追ではなく、下院の各委員会を通じて「(疑惑の)調査をさらに進める」(米紙ニューヨーク・タイムズ)ことにしている。民主党のナドラー下院司法委員長は19日、司法省に報告書の全面公開を求めて召喚状を出したのに続き、22日にはマクガーン元大統領法律顧問に対して議会証言に応じるよう召喚状を出した。

 ただ、議会での疑惑追及も、共和党との政治的対立を深めるだけの結果に終われば有権者の反発を招きかねず、指導部は難しい判断を強いられている。

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