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経済低迷・対露関係…ウクライナ次期大統領に難題山積

21日、キエフの選対本部で、出口調査の結果に喜ぶゼレンスキー氏(ロイター)
21日、キエフの選対本部で、出口調査の結果に喜ぶゼレンスキー氏(ロイター)

 21日に投開票されたウクライナ大統領選の決選投票で、人気コメディアンのゼレンスキー氏が現職のポロシェンコ氏を破り、次期大統領に就任することが確実となった。同国では、経済低迷に伴う生活水準の低下や、事実上の戦争状態にあるロシアへの対処など課題が山積している。政治経験を持たず、権力基盤に乏しいゼレンスキー氏がどう国家運営を行っていくかは未知数だ。

 「汚職をなくし、ウクライナを停滞から救い出してほしい」。ゼレンスキー氏に投票したというキエフの会社員、トレチャコフさん(26)はそう期待を込めた。4歳の娘を連れた母親のセルバさん(32)も「医療、教育、福祉…。全ての面での変化を望んでいる」と話す。有権者の声からは、既存政治への失望感が広がる中、庶民感覚や清廉さをアピールしたゼレンスキー氏が支持された理由の一端がうかがえた。

 一方で「(ロシアに対抗した)ポロシェンコ氏だったから、ロシアの侵略がこの程度で済んだ。ゼレンスキー氏は政治家ではない。ロシアに弱腰にならないか不安だ」と話す会社員、ゲレシェコさん(60)ら、懸念を示す人もいた。

 ロシアは2014年、ウクライナで親露派政権が崩壊したのを受け、ウクライナ南部クリミア半島を併合し、東部の親露派武装勢力を軍事支援してきた。東部の重要工業地帯は親露派が掌握している。

 こうした影響で、ウクライナの国内総生産(GDP)は14年に前年比約7%減、15年に10%減と大きく落ち込み、今も立ち直っていない。物価高騰や公共料金値上げなどへの不満も強まっている。ゼレンスキー氏は年金改革や所得増を掲げているが、実現の可能性は不透明だ。

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