PR

ニュース 国際

【激動ヨーロッパ】リベラル復興の兆しか スロバキアに初の女性大統領

3月30日、スロバキアの首都ブラチスラバで大統領選決選投票の投票結果を待つチャプトバ氏(ロイター)
3月30日、スロバキアの首都ブラチスラバで大統領選決選投票の投票結果を待つチャプトバ氏(ロイター)
その他の写真を見る(1/3枚)

 東欧スロバキアで3月末に行われた大統領選挙で、同国で初めて女性のズザナ・チャプトバ氏(45)が当選した。市民運動出身のリベラル派の勝利は、欧州で広がるポピュリズム(大衆迎合主義)に一矢を報いたと注目されている。特に今年で民主革命30年の東欧では、強権政治の広がりが懸案だ。今回の結果はリベラル復興の兆しとなりえるのか。(ベルリン 宮下日出男)

 「結果だけでなく、ポピュリズムに屈せず、真実を話し、攻撃的な言葉も使わず、関心を高められたことが喜びの大きな理由だ」

 3月30日、大統領選決選投票を制したチャプトバ氏は、首都ブラチスラバで支持者の前でこう語った。興奮も見せず、口調は静かだ。だが、小さく、低い演壇のすぐ周りを取り囲んだ支持者からは歓喜の声が上がった。「希望を与えた」。地元紙もこう伝えるほど、その衝撃は大きい。

■記者殺害、追い風に

 スロバキアでは過去十数年、与党スメル(道標)が一時を除き政権を握るが、市民は汚職体質に不満を高めていた。昨年2月には政界絡みの汚職疑惑を追及する記者が殺害される事件が発生。1989年にチェコ・スロバキア(当時)で共産党政権が倒れた民主革命以来ともされる大規模デモが起き、最大実力者のフィツォ首相(当時)は辞任を迫られた。

 そんな状況でチャプトバ氏は「邪悪との闘い」を掲げ立候補。反汚職のほか、カトリックが大勢を占めるスロバキアで同性愛者の権利向上なども訴えた。かつて自身の地元で問題化した廃棄物処分場の整備をめぐっては、住民の反対運動で中心を担い、法廷闘争を勝利に導いたこともあるリベラル派だ。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ