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新型地対地誘導ミサイルか 北、ベールに包み国際社会を翻弄

10日、朝鮮労働党の中央委員会総会で演説する金正恩党委員長=平壌(KCNA=ロイター)
10日、朝鮮労働党の中央委員会総会で演説する金正恩党委員長=平壌(KCNA=ロイター)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が17日に実験を視察した「新型戦術誘導兵器」をめぐって新型の地対地誘導ミサイルではないかといったさまざまな観測が出ている。北朝鮮は、2017年に米本土を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM)などのミサイル実験を重ねた際、惜しげもなく発射シーンを繰り返し放映し、開発力を誇示したが、同国メディアは今回、写真も公表していない。わざとベールに包むことで国際社会を翻弄し、注目を引き付ける狙いもありそうだ。

 韓国軍当局は18日、兵器の種類に関し「精密に分析中だ」と断言を避けた。ただ、低い飛行高度、短い射程、速度は速いという特徴が浮かぶ。高高度で長距離を飛翔(ひしょう)させれば、米軍の探知網に捉えられるが、今回、捕捉された形跡が確認されていないからだ。

 このため、韓国軍関係者や専門家の間では、飛行中にターゲットを変更し複雑な飛び方をする「スパイク級誘導ミサイル」(射程約20キロ)や、射程を縮めた多目的巡航ミサイルを発射したとの分析が出ている。スパイクは韓国軍が北朝鮮に近い島に配備している。

 北朝鮮メディアが「特殊な飛行誘導方式と威力ある弾頭」を備え、さまざまな目標に応じた発射方式で実験されたとのみ伝えていることから類推した分析だ。飛行中に標的を変える追跡装置を搭載した地対地誘導兵器だとの見方が強く、ロシアが2006年に実戦配備した短距離戦術弾道ミサイル「イスカンデル」に類似するとも指摘される。

 イスカンデルは、急降下した後に水平飛行し、標的上空で垂直に落下するという複雑な飛び方が特徴だ。日米韓当局がどこまで兵器を特定し切れるか探知能力を探る北朝鮮側の思惑もうかがえる。

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