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エジプト、大統領任期延長へ改憲案可決 国民投票へ

エジプトのシシ大統領
エジプトのシシ大統領

 【カイロ=佐藤貴生】エジプト国会(一院制、定数596)は16日、シーシー大統領(64)の任期延長を柱とする憲法改正案を賛成多数で可決した。今月下旬にも是非を問う国民投票が行われ、改憲が承認されればシーシー氏は最長で2030年までの続投が可能になる。シーシー政権は近年、反体制派やメディアの弾圧を強化しており、改憲をめぐって批判が強まることも予想される。

 地元メディアによると、改憲案では、昨年の大統領選で再選を果たしたシーシー氏の現行任期4年を2年延長し、2024年までと規定。その後さらに1期6年、大統領職にとどまることができるとしている。

 また、大統領には司法トップの最高憲法裁長官の指名権が与えられ、司法に対する影響力が強まるとの見通しが出ている。シーシー氏の出身母体である軍を民主主義や人権保護の守り手と位置づけて重視する条文もあり、軍の政治介入が拡大するとの指摘もある。

 改憲を支持する国会議員らは、経済回復やイスラム武装勢力の掃討を実現するため、任期延長は不可欠だと主張。一方で、「権力を大統領に集中させて独裁に道を開くものだ」(野党、社会民主党のフーダ氏)といった批判も出ている。

 改憲案が国会に提出された2月上旬以降、シーシー氏はこの問題にほとんど言及していない。自らは距離を置き、国会議員や世論が任期延長を望んでいるという状況を演出する狙いもありそうだ。

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