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正恩氏、空軍訓練抜き打ち視察 制裁対抗を演出

朝鮮人民軍の飛行訓練を視察する金正恩朝鮮労働党委員長(左)=16日(朝鮮中央通信=共同)
朝鮮人民軍の飛行訓練を視察する金正恩朝鮮労働党委員長(左)=16日(朝鮮中央通信=共同)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は17日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が16日に平壌近郊で平安南道(ピョンアンナムド)にある朝鮮人民軍の航空部隊訓練を抜き打ち視察したことを、飛行するロシア製戦闘機ミグ29などの写真とともに報じた。軍傘下の養魚場を16日に李雪主(リ・ソルジュ)夫人と視察したとも伝えた。

 国際社会による制裁で航空燃料が欠乏しているとされる中、最新鋭の戦闘機訓練を随時、実施できると強調することで、米国を含む国内外に制裁を乗り切る意思を示したとみられる。

 金正恩氏による軍の訓練や実験視察が報じられるのは、昨年11月の「先端戦術兵器」実験視察以来。対米非核化交渉に不満を募らせているとされる軍部のガス抜きの狙いもありそうだ。

 金正恩氏は「部隊前を通り掛かり、訓練実態を把握するために突如立ち寄った」と述べた。また、「戦闘は予告して行われるものではない」とし、「困難で複雑な操作」をさせるよう命じたという。飛行を見た後、首都の防空を担うパイロットらに会って、「安心した」と述べた。

 金秀吉(スギル)軍総政治局長ら軍高官がそろって出迎えており、事前に準備し抜き打ちを演出した可能性がある。

 養魚場視察では、金正日(ジョンイル)総書記が、大量の餓死者が出た1990年代の「苦難の行軍」の時期に何度も訪れ、人民や兵士に「栄養価の高い魚を食べさせるために心を砕いた」との逸話を持ち出した。制裁の克服を訴える「自力更生」キャンペーンの一環とみられる。

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