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大聖堂、800度の高温で尖塔崩落か 「バラ窓」やパイプオルガンは焼失免れる 絵画はルーブルで修復

大規模な火災で暗くなっても消火活動が続くノートルダム寺院=15日、パリ(ロイター=共同)
大規模な火災で暗くなっても消火活動が続くノートルダム寺院=15日、パリ(ロイター=共同)

 【パリ=三井美奈】フランスで大火災が起きたノートルダム大聖堂で16日、当局は内部の損壊を検証した。ルモンド紙(電子版)によると、尖塔(せんとう)や鉛製の屋根が崩落した際、火炎は約800度の高温に達していたとみられている。

 内部のビデオ映像では、大理石の床の上に屋根が崩落し、焦げたがれきとなって堆積していた。石柱の骨格は残っており、「バラ窓」と呼ばれるステンドグラス、祭壇の十字架は焼失を免れた。18世紀建造のパイプオルガンは放水で一部損傷したが、焼け残ったという。聖堂内の絵画は、修復のためルーブル美術館に移送された。16日には倒れた尖塔内にあった鶏の像が、付近で回収された。

 大聖堂の管理担当者は16日にラジオで、聖堂内は1日3度、屋根裏の点検を行い、消防員の立ち入り検査も受けていると述べた。

 一方、防火壁やスプリンクラーはなく、初期消火が遅れる原因になったとみられている。検察によると、15日夕、火災報知機が2度鳴ったが、最初の警報時に火炎は見当たらなかった。23分後、2度目の警報後に出火が確認されたという。溶接や金属の接触による火花が、火元になった可能性が指摘されている。

 再建について、文化財の改修業者団体は16日、「10~15年はかかる」との見方を示した。改修作業に入る前に、悪天候による劣化を防ぐ防護幕設置などの準備作業が必要だとしている。

 リーステール文化相は16日、聖堂北側にある身廊の柱が脆弱(ぜいじゃく)化し、倒壊の恐れがあると指摘。南側の鐘楼も炎にあおられて耐久度が弱まっていると述べた。

 大聖堂では昨年、鉛製の屋根の改修工事が始まり、約500トンの鉄パイプを使った作業用の足場が設けられた。先週には尖塔を囲む16体の銅像が作業のために移転されたばかりだった。

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