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厳しい仏、柔軟な独…英の離脱再延長、EU内に温度差

EUの旗=10日、ブリュッセル(ロイター)
EUの旗=10日、ブリュッセル(ロイター)
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 【ブリュッセル=宮下日出男】英国の欧州連合(EU)離脱期限が12日に迫る中、10日のEU特別首脳会議は長期延長の是非が焦点に浮上した。加盟国には英国への態度をめぐる温度差が目立ち、厳格な条件が必要との意見も強い。議論が難航する可能性もある。

 EU側はメイ氏の延期要請に対し、政治混迷打開への具体策に欠き、「重要な問題に答えていない」と否定的だ。だが、現実味を増す「合意なき離脱」に危機感も高めている。

 首脳会議ではまずメイ氏から説明を聞くが、EUは「延長幅は目的次第」(バルニエ首席交渉官)との姿勢。長期延長の場合、総選挙の実施など離脱戦略見直しを求める可能性がある。

 ただ、加盟国の態度は一様でない。メルケル独首相は合意なき離脱回避へ「最後まで」尽力するとし、柔軟姿勢だ。混乱で特に大きな経済的影響を受ける事情が背景にあるとされ、長期延長にも理解的だ。アイルランドも英国との結びつきが深く、影響は甚大だ。英領北アイルランドとの間で国境管理導入を迫られる事態も避けたい。

 最も英国に厳しいのはマクロン仏大統領だ。ユーロ圏共通予算や防衛力強化などEU改革を推進し、5月下旬の欧州議会選挙で「親EU」勢力の躍進を目指すが、英離脱問題で議論はかすむ。合意なき離脱を辞さないような発言もし、「EUが人質にされてはならない」と主張。スペインのサンチェス首相もこうした姿勢を支持しているようだ。

 長期延長の場合、英国にはEUへの「誠実な協力」(トゥスクEU大統領)維持を条件とする方向だ。離脱する英国がEUの政策に関与することへの警戒があり、フランスなどは英国の影響を抑える厳しい条件を重視する。仏大統領筋は長期延長について「いかなる代償」を払ってまで認めることはないとの態度だ。

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