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【竹島を考える】韓国の赤化とは赤子(あかご)化 下條正男・拓殖大教授

元慰安婦の支援団体が開いた集会で、韓国・慰安婦財団の解散を歓迎する参加者=2018年11月、ソウル(共同)
元慰安婦の支援団体が開いた集会で、韓国・慰安婦財団の解散を歓迎する参加者=2018年11月、ソウル(共同)
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 「現在の日韓関係は最悪の状態にある」とは、よく聞く話である。だが現在の日韓関係は、それぞれが依(よ)って立つ社会体質の違いを認識しないまま、互いに一方的な主張を繰り返しているだけのことで、少し冷静になって対処する必要がある。歴史的に見て、大国に挟まれた朝鮮半島は、常にキャスチングボートを握ってきたからだ。

 この歴史的事実を認識することなく外交に臨めば、周辺諸国は、朝鮮半島をめぐっていたずらに対立することになる。現在の北朝鮮と韓国は、まさにその役回りを演じている。

韓国の赤化の一因は日本にもある

 韓国の一部では、朴槿恵(パク・クネ)大統領を政権の座から引きずりおろした「ロウソク革命」を市民型民主主義と自賛するが、文在寅(ムン・ジェイン)政権の登場によって、韓国は異なる意見を認めない閉塞(へいそく)社会になった。「ロウソク革命」の支持を得て成立した文政権下では、市民団体が過去の歴史を問題にして、それを外交政策に反映するよう求めている。

 だが慰安婦問題をはじめとして、戦時朝鮮人労働者雇用問題、竹島問題、日本海呼称問題などは、いずれも韓国側が歴史を曲解しているだけである。この文政権下の動向に対して、日本の識者の中には「韓国の赤化」と評する者もいるようだが、それは歴史の視点を欠いた論評である。

 むしろ、韓国の市民団体(市民型民主主義)を暴走させ、文政権がそれに追随することになった一因は、日本側の対応にあるからだ。日本政府は韓国側が繰り出す歴史認識問題に対して、「遺憾」発言を繰り返す一方で憲法改正を急ぎ、尖閣問題では中国と緊張関係にある。

 この現状は、竹島問題を抱える韓国側には、日本の軍国主義復活と映ってしまう。そこに、最近になって日本の国内世論には、韓国に対する経済制裁を求め、政府も強硬措置を取ろうとしているが、これは最悪の選択である。

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