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【国際情勢分析】一線越えた中国軍機の挑発飛行 中台緊張は新段階に

 中国軍機が中間線を越すのは、2011年に米軍機を追跡中のスホイ27戦闘機2機が約2分間、侵入して以来という。国防部は「中共軍の挑発行動を非難し、厳正に抗議する」と表明。総統府の黄重諺(こう・じゅうゆう)報道官も「地域の安定に対する悪意のある挑発だ」と批判した。

■暗黙の了解

 台湾海峡の中間線は「デービス・ライン」とも呼ばれる。1955~57年に台湾に駐留した米軍第13(臨時)航空任務部隊司令官のデービス准将に由来するとの説が有力だ。58年8月に台湾で8・23砲戦と呼ぶ第2次台湾海峡危機が勃発すると、駐台米軍である台湾協防司令部は同9月に作戦命令201-1を策定。その交戦規定(ROE)で、デービス・ラインを越えた中国軍機は敵対行為と判断して撃墜すると定めた。米側は台湾側にも軍用機がデービス・ラインの東側にいる場合は安全を保証するとして越境しないよう求めたが、台湾側は応じなかった。67年には中台間の最後の空戦「1・13空戦」が福建省の沿岸空域で起きており、当時、中間線を越えていたのは中国軍ではなく台湾側だったことが分かる。

 99年に李登輝総統(当時)が中台は「特殊な国と国の関係」とする「二国論」を発表すると、中国軍機の台湾海峡への進出回数が98年の延べ約400機から延べ約1100機に激増した。だが、いずれも中間線の西側を南北に飛ぶルートが中心で、中間線が徐々に“停戦ライン”の役割を果たすようになった。

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