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南シナ海、フィリピン支配域に大量の中国船 民兵も乗船か

中国が大規模に埋め立てを行い滑走路を造成した南沙諸島のスービ礁=2017年4月撮影(AP)
中国が大規模に埋め立てを行い滑走路を造成した南沙諸島のスービ礁=2017年4月撮影(AP)

 【シンガポール=森浩】南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島にあるフィリピンが実効支配する島近くで、2百隻以上の中国船の航行が確認され、フィリピン政府は「主権の侵害だ」として外交ルートを通じて中国に抗議した。中国との協調を重視してきたドゥテルテ政権だが、南シナ海で露骨に支配域を拡大する動きは座視できないと判断したもようだ。

 中国の船舶が確認されたのはパグアサ(英語名・ティトゥ)島周辺。地元メディアによると、現地では1~3月にかけて中国の漁船などが押し寄せて、旋回などの行動をしていることが確認されたという。米CNN放送はフィリピン政府筋の話として船舶の数は275隻に達したと報じた。

 フィリピン軍幹部は船舶に軍事訓練を受けた民兵が乗船している可能性に触れ、「船舶は釣りをせず、停泊していることもある」とも指摘した。

 比外務省は3月29日に中国に外交ルートを通じて抗議したもようで、4月4日の声明でも改めて遺憾の意を表明。ドゥテルテ大統領は中国に友好の情を示しつつも、「パグアサ島に触れるならばそれは別の話となるだろう。兵士に自爆攻撃を命じることになる」と発言し、中国を牽制(けんせい)した。

 中国の趙鑑華駐比大使は船舶について「知る限り非武装の漁船」との見方を示している。

 パグアサ島は1971年から比が実効支配しているとされ、周辺には中国が軍事拠点化を進めるスービ(中国名・渚碧)礁がある。南シナ海の領有権に関連しては、2016年に仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)が中国の権益主張を退けたが、中国は裁定を無視し、岩礁の埋め立て工事などを進めている。

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