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ボーイング、誤作動認める 失速防止装置、2機墜落で

エチオピア航空機の墜落で見つかった部品=3月11日、アジスアベバの南東(ロイター)
エチオピア航空機の墜落で見つかった部品=3月11日、アジスアベバの南東(ロイター)
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 【ワシントン=塩原永久】米航空機大手ボーイングのミュイレンバーグ最高経営責任者(CEO)は4日、新型旅客機737MAX8の2件の墜落事故で、失速防止装置が「いずれも不正確な情報をもとに作動した」とする声明を発表した。装置の誤作動が2件の事故を誘発したことを認めたうえで、同様の問題発生を防ぐ操縦システムの改善を急ぐ方針を強調した。

 3月発生したエチオピア航空機の墜落で、事故原因を調査していたエチオピア航空当局は4日、「操縦士は(ボーイングが)定めた手順に従い対応したが、機体をコントロールできなかった」とする暫定結果を発表。操縦士を擁護するとともに、ボーイングに対して操縦系統の改善を求めた。

 ミュイレンバーグ氏はこれを受けて声明を出し、同型機に搭載された「MCAS」と呼ばれる失速防止装置が誤作動したと明言した。同氏は「リスクを除去するのはわれわれの責任だ」と指摘。「その方法は分かっている」として再発防止策の早期実現に自信を示した。

 MCASは機首が上がりすぎて失速の恐れが生じると、自動的に作動して機首を下げる。米メディアによると、昨年10月にインドネシアで起きた墜落事故では装置が作動して強制的に機首が下がり、操縦士が手動で姿勢を立て直そうとしたとみられている。機首の角度を測定するセンサーが不正確な情報を送り、MCASが誤作動した可能性も指摘されていた。

 エチオピア当局の報告は事故当時のMCASの作動状況には具体的に触れず、操縦士の意図に反して機首が繰り返し下がっていたとだけ指摘した。同当局は1年以内に最終報告書をまとめる予定で、安全性が確認されるまでは同型機の運航を再開すべきではないとの認識も示した。すでに中国や欧州、米国など各国・地域の当局が同型機の運航を停止している。

 米連邦航空局(FAA)は4日の声明で「事故原因の調査は続いているが、事実解明が進み次第、適切な対応策をとる」とした。米運輸省は、FAAが737MAX8の安全性を認証した過程を調査している。

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