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メイ英首相 離脱協定案承認なら退陣表明 7月までに退陣か 3度目採決は不透明

 英議会を出たメイ首相=27日、ロンドン(ロイター)
 英議会を出たメイ首相=27日、ロンドン(ロイター)

 【ロンドン=岡部伸】英国のメイ首相は27日、与党・保守党の議員会合で演説し、2度否決された欧州連合(EU)と合意した離脱協定案を議会が最終的に可決すれば辞任し、新たな指導者がEUとの将来関係を巡る交渉を進められるようにすると述べた。7月までに退陣する見通し。混迷が広がり、与党や閣内から辞任圧力が強まる中、メイ氏はEUとの合意に基づく離脱実現に不退転の決意を示した格好だが、与野党の反対は根強く、3度目の採決の行方はなお不透明だ。

 首相官邸によると、メイ氏は会合で「新しいリーダーを望む党内の空気を非常に鮮明につかんだ」と述べ、離脱後にEUと開始する通商協議を念頭に「交渉第2段階で新アプローチ、新指導者が求められており、妨害するつもりはない」と言明した。また、「歴史的な義務を果たすために私の離脱案を支持してほしい」と訴えた。

 BBC放送は、メイ氏が離脱案可決と関連法案整備を終え、6月28、29両日に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議出席を花道に、7月までに辞任する見通しだと伝えた。

 メイ政権は29日にも、離脱協定案を3度目の下院採決にかける方向で検討している。保守党の離脱強硬派の重鎮、ジョンソン前外相やリースモグ議員は離脱が再延期となり、EU残留派が離脱阻止に動くことを懸念し、反対から支持に回ったが、北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)は反対姿勢を崩さず、離脱協定案の議会での可決はなお見通せていない。

 下院のバーコウ議長は否決された過去の案と根本的変更がなければ離脱協定案の再々提出は認めないと警告している。EU首脳会議がメイ氏とEUのユンケル欧州委員長が合意したアイルランド国境問題に関する共同文書を新たにEU全加盟国が承認したため政府側は「変更」と主張するが、バーコウ議長が認めるかは不明だ。

 EUとの合意に基づく離脱には議会批准が必要だが、協定案は1月と3月、大差で否決された。EU側は新たな譲歩を拒否。与党内の離脱強硬派などは協定案支持と引き換えに退陣時期を表明するよう、メイ氏に迫っていた。

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