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「環境省ブラックリスト疑惑」 韓国前環境相の逮捕状を審査

 ソウル東部地裁に出頭する韓国の金恩京前環境相=25日、ソウル(聯合=共同)
 ソウル東部地裁に出頭する韓国の金恩京前環境相=25日、ソウル(聯合=共同)
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 【ソウル=桜井紀雄】韓国環境省の傘下機関の人事に不当に介入したとされる疑惑で、ソウル東部地裁は25日、金恩京(キム・ウンギョン)前環境相(62)を出頭させ、検察が職権乱用などの疑いで請求した逮捕状発付の可否を審査した。文在寅(ムン・ジェイン)政権の閣僚経験者への逮捕状請求は初めて。大統領府の人事部門の介入も疑われており、発付されれば、文政権への大きな打撃となる。

 環境省は辞任させるべき傘下機関の役員らの名簿を作成していた疑いもあり、「環境省ブラックリスト疑惑」と報じられている。朴槿恵(パク・クネ)前政権では、政権に批判的な芸術家らのブラックリストを作って圧力を加えたとして、複数の政権元高官らが有罪判決を受けた。

 文政権はこうした不正を強く糾弾してきただけに、国民の間に「文政権も結局、同じだ」と疑う声が広がっている。

 韓国メディアによると、金氏は韓国環境公団で朴前政権時代の役員を辞めさせるため、強引な監査を指示した疑いが持たれている。また、大統領府が内定した人物を役員に就けるため、面接時の想定問答などを事前に渡した疑いもある。

 金氏は裁判所に出頭時、「最善を尽くして説明し、裁判所の判断を待ちたい」と述べた。全面的に容疑を否認しているという。26日未明までに逮捕状についての判断が出る見通し。金氏は、文政権下で環境相に任命され、昨年11月に交代した。

 検察は大統領府の関与も視野に大統領府の行政官らの事情聴取も進めているが、大統領府は、正当な人事権の行使だとの立場で「過去の政権とは明確に違う」と反発。金氏の逮捕状が請求された際も大統領府報道官が「過去の政権の事例と比較してバランスの取れた決定が下されるだろうと期待する」と裁判所や検察の捜査を牽制(けんせい)した。

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