PR

ニュース 国際

タイ総選挙投票 軍政権に審判 民政移管の行方は

24日、タイ東北部ウドンタニ県で、総選挙の投票を行う女性(共同)
24日、タイ東北部ウドンタニ県で、総選挙の投票を行う女性(共同)
その他の写真を見る(1/2枚)

 【バンコク=吉村英輝】タイの民政復帰に向けた総選挙(下院、定数500)の投票が24日、行われた。2014年5月のクーデターの引き金となった国内政治対立は未解消のまま。選挙は、親軍政政党がプラユット首相の続投を掲げ、復権を目指して第1党を伺う勢いのタクシン元首相派に対抗する構図だ。即日開票され、同日深夜にも大勢が判明する見通し。軍の影響力維持を狙った新選挙制度で、いずれの政党も単独過半数を獲得するのは難しい情勢で、選挙結果を受けた連立の動きが予想される。

 軍政を率いたプラユット氏は、首都バンコクで投票し、「国民の1人として1票を入れた。みんなに投票に行ってほしい。国民が望んでいた民主主義が、正しい投票で成し遂げられることを期待する」と述べた。

 軍による支配の継続を狙う親軍政の「国民国家の力党」は、プラユット氏を首相候補にしている。

 選挙前の支持率調査では、地方農民など貧困層が基盤のタクシン元首相派の「タイ貢献党」がリードしていた。

 バンコク在住の女性(50)は投票に際し「軍政を支持してきたが、さすがに長すぎた。ただ、これまでの政情不安を考えると、タクシン派に投票するのも気が引けてしまう」と話し、反タクシン派の「民主党」を支持しているという。民主党は南部を基盤とし、首都圏のエリート層の人気も高い。

 一方、ワチラロンコン国王は23日深夜、「平和な国をつくるためには、良い人の統治を助け、悪い人が権力を持つことを制御せよ」などとする、故プミポン前国王による1989年の有名な言葉を引用した声明を発表。慎重な投票を呼び掛けたものとみられる。

 タイの総選挙は11年7月以来、約8年ぶり。クーデター直前の14年2月に行われた総選挙は、反政府派の妨害に遭い、憲法裁判所が無効と判断した。

 今回の総選挙は下院の定数500のうち、小選挙区で350議席、比例代表で150議席を争う。18歳以上に選挙権があり、有権者数は約5100万人。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ