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インドネシア大統領選まで1カ月 現職激しく追う元軍司令官 鍵握るイスラム保守勢力

 【ジャカルタ=吉村英輝】インドネシア大統領選(任期5年、3選禁止)が4月17日の投開票まで1カ月を切った。現職のジョコ・ウィドド大統領(57)とプラボウォ・スビアント元陸軍戦略予備軍司令官(67)の一騎打ちは2014年の前回と同じ構図で、ジョコ氏をプラボウォ氏が激しく追う展開だ。

 大統領候補は副大統領候補とペアで競う。首都ジャカルタで17日夜、両陣営の副大統領候補が初の論戦に挑んだ。ジョコ氏の副大統領候補は、国内イスラム団体で構成する「ウラマー評議会」の重鎮、マアルフ・アミン議長(76)。

 「インフラ整備で雇用は増えた」。マアルフ氏はこう政権の実績を強調したが、目を引く新政策はなく、高齢も不安視される。

 ジョコ氏の最大の懸念は、国民の9割を占めるイスラム教徒の支持だ。かつての右腕がイスラム教を侮辱した宗教冒涜(ぼうとく)罪で収監され、ジョコ氏も「反イスラム」と批判されており、再選に向けた「防波堤」をマアルフ氏に託した。

 一方、プラボウォ氏の副大統領候補、ジャカルタ特別州のサンディアガ・ウノ前副知事(49)は「外国人に職を奪われている」と政権を批判し、地方での若者の雇用創出を訴えた。

 プラボウォ氏は、長期独裁政権を築いたスハルト元大統領の元娘婿。エリート軍人時代、複数の人権侵害事件を首謀したとされ、実業家出身のサンディアガ氏にイメージ刷新と経済改革を託す。

 ジョコ氏は前回、初の「庶民派」大統領誕生に期待する草の根の支持者に支えられてプラボウォ氏の猛追をかわしたが、ジョコ氏が巨大連立内閣でリベラル色を封印する中、前回のような盛り上がりは見られない。支持率調査で大きくリードするが、「実態は僅差で、予断は許さない」(外交筋)との見方もある。

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