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クリミア併合5年 プーチン氏、団結訴え 経済低迷、冷めた熱狂

親露派武装勢力の支配地域
親露派武装勢力の支配地域

 【モスクワ支局】ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合から5年にあたる18日、プーチン露大統領はクリミア入りし、発電所の竣工(しゅんこう)式典などに出席した。ロシア経済の低迷が長引き、国民にはクリミア併合を熱狂的に歓迎した5年前の空気はない。プーチン氏は国民に再度の団結を促し、「愛国ムード」を政権支持につなげる思惑だ。

 ロシアは昨年5月、露本土とクリミア半島を結ぶ自動車橋をケルチ海峡に完成させるなど、クリミアの実効支配を強化してきた。

 プーチン氏は18日、クリミアの軍港都市セバストポリと中心都市シンフェロポリを訪れ、各種の記念行事に参加。演説ではクリミアの発展やエネルギー不足解消などを強調し、クリミア併合の「歴史的意義」を訴えるとみられる。

 2014年のクリミア併合により、低下傾向だったプーチン氏の支持率は9割近くまで急伸した。ロシア系住民の多いクリミア半島を、欧米に対峙(たいじ)して併合した行動がロシア人の大国意識を刺激したためだ。

 ただ、クリミア併合やウクライナ東部紛争で欧米や日本が対露制裁を発動。ロシア人の実質所得が5年連続で減少するなど、経済低迷が長期化している。大統領支持率は60%台前半と併合前の水準に落ち、「クリミア熱」は冷めた形だ。

 クリミアには補助金やインフラ整備費として、露中央から推定年1280億ルーブル(約2199億円)が投じられている。クリミアの高すぎる「維持費」も国民の不満を呼びつつある。

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