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トランプ氏、初の拒否権 壁建設で議会の「無効」に

米ホワイトハウスで、議会の決議に拒否権を行使する文書に署名したトランプ大統領=15日、ワシントン(UPI=共同)
米ホワイトハウスで、議会の決議に拒否権を行使する文書に署名したトランプ大統領=15日、ワシントン(UPI=共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は15日、上下両院が可決した、メキシコ国境での壁建設のためにトランプ氏が出した「国家非常事態宣言」を無効にする決議案に対して拒否権を発動した。トランプ氏が2017年1月に大統領に就任して以降、拒否権を発動するのは初めて。

 トランプ氏は、ホワイトハウスで拒否権発動のための文書への署名に際し、記者団に「決議案が立法化されれば、数え切れない数の米国民を重大な危険にさらすことになる」と批判。「国境からは薬物や犯罪者が侵入している。議会が決議案を通すのは自由だが、私には拒否権を発動する責務がある」と強調した。

 また、与党・共和党が多数を占める上院(定数100)での決議案の採決で同党議員12人が賛成に回り、賛成59、反対41で可決したことに関しては、「(賛成議員には)そうしなければならない事情があった」と語り、議会共和党との亀裂が生じないよう配慮する立場を打ち出した。

 今後、両院が3分の2以上の賛成で決議案を再び可決すれば、決議案は拒否権を覆して成立する。ペロシ下院議長は15日の声明で、下院での採決を26日に行うと発表した。ペロシ氏は、トランプ氏による拒否権発動を「無法な権限拡大だ」と非難し、「憲法と民主体制を守るため拒否権を覆す」と強調した。

 ただ、両院で3分の2以上を確保するにはさらに多くの共和党議員が賛成に回る必要があり、再可決は困難との見方が支配的だ。

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