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米議会、非常事態無効を決議 トランプ氏は拒否権へ

 【ワシントン=塩原永久】米上院は14日、トランプ大統領がメキシコ国境の壁建設のため発令した国家非常事態宣言を無効にする決議案を、賛成多数で可決した。与党・共和党から決議案に賛成する議員が相次いだ。決議案は下院も可決済みで、両院がともに大統領の方針に反対する事態となった。トランプ氏は決議案に対し、現政権下で初めて拒否権を発動する方針を示した。

 定数100の上院で、共和党は53議席を握る多数派となっている。だが、議会の承認を経ないで壁建設費を確保するためトランプ氏が発令した非常事態宣言には、与党内でも反発が拡大。決議案の採決では、同党の重鎮ロムニー議員ら12人が賛成に回り、賛成59、反対41で可決した。

 トランプ氏は可決後、ツイッターで「拒否権の発動を楽しみにしている」と表明。野党・民主党が主導した決議案は「米国で犯罪と麻薬を増やす」ことにつながると批判した。

 民主党は「国境で非常事態は起きていない」(執行部)として壁建設に反対。民主党が多数派の下院は、上院に先立って決議案を可決していた。

 決議案は、国家非常事態宣言に関する法律に基づいて、大統領が出した宣言を失効させる内容。今後は、両院を通過した決議案に対して大統領が拒否権を発動した場合、改めて両院が3分の2以上の賛成で再可決すれば、拒否権を覆して決議案は成立する仕組みになっている。ただ、両院で3分の2以上の得票は困難とみられている。

 トランプ氏が拒否権を発動すれば現政権で初となるが、共和党内で「議会軽視」との批判が広がり、与党との連携を前提としたトランプ氏の政策運営に禍根を残す恐れがある。

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