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「合意なき離脱」拒否 英議会が可決 延期可能性高まる

英議会で議員に説明するメイ首相(左下)=12日、ロンドン(英議会提供・AP=共同)
英議会で議員に説明するメイ首相(左下)=12日、ロンドン(英議会提供・AP=共同)

 【ロンドン=岡部伸】英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、英下院は13日夜(日本時間14日未明)、英国が欧州連合(EU)との合意なしで離脱することを拒否する動議の採決を行い、賛成321、反対278の賛成多数で可決した。これを受けて英議会は14日、3月29日の離脱期日延期の是非を採決する。英議会は延期を認める見通しで、「合意なき離脱」を回避し、離脱は延期される公算が大きくなった。

 メイ首相は、12日の離脱協定案が与党・保守党内の強硬離脱派の大量造反で再度、否決されたのを受け、動議を提出し、予定された3月末の離脱に限って合意なき離脱を回避するかを問うた。「3月末」の合意なき離脱回避は約束するが、4月以降の合意なき離脱の可能性は残す内容だった。

 このため残留派を中心とする超党派議員から「時期を限定せず合意なき離脱を回避する」とする修正動議が提出され、賛成312票、反対308票で可決された。4月以降も合意なき離脱は回避される。

 離脱延期にはEU27カ国全加盟国の承認が必要。14日の採決で延期が可決されれば、メイ氏はEUに延期を申し入れ、21日からのEU首脳会議で延期の是非や期間などの協議を行う。

 メイ氏は採決後、「数日以内に議会が今後の方策でわれわれと一致しなければ、延期期間は長期にわたる」と述べた。首相官邸は、英政府としてEUへの離脱の延期を要請することに同意するが、20日までに再び議会に離脱協定案の採決を諮り、(1)可決なら6月30日まで延期(2)否決なら同日を超える長期間の延期-を求めると発表。打開策が見つからなければ延期が長期化する恐れもある。英メディアは最大2年間の延期の可能性を伝えた。

 英国がEUと合意できず29日に離脱すれば、英EU間に関税や通関手続き復活し、激変緩和のために設けられる予定の移行期間なしに英国は離脱することになる。経済活動や市民生活に悪影響が及ぶことが懸念され、日本企業を含めた経済界などは回避を訴えてきた。

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