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【台湾有情】TKGのある幸せ

 先日のこと、家人がコンビニで見つけたという日本産の卵を買ってきた。何が珍しいかというと、きちんと冷蔵されている上に6個79台湾元(約280円)と地元の卵とあまり違わない価格なのだ。海外の例にもれず台湾も卵を生で食べる文化はなく、従って、あの食べ方は少し勇気がなければできない。

 さっそく、温かいご飯に生卵をかけ、しょうゆを垂らしていただいた。雑誌やネットで「TKG」と表記される「卵かけご飯」である。久しく食べていない分、格別の味わいだ。

 実は日本から台湾への鶏卵の輸入は2015年10月に解禁されたが、鳥インフルエンザの発生で16年11月に中断され事実上、昨年10月まで禁輸が続いていた。再開後も、空輸便なのか高級スーパーで6個入りが230台湾元(約830円)前後で売られているのを時折見かける程度だった。

 台湾当局も安全性向上のため「全卵洗浄」政策を進めているが、達成度は昨年末で出荷量の約75%。冒頭の卵は、昨年8月の豪雨で中南部の養鶏場が被害を受けた上、今年の冬の寒暖差で親鳥が卵を産まず生産量が下がった分を、沖縄からの船便による輸入で補っているのだという。問い合わせると、輸入期間は「卵不足が解消されるまで」。春が来れば、卵かけご飯ともまたお別れだろうか。

(田中靖人)

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