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イラクは米制裁の「抜け穴」 イラン、大統領訪問で関係強化

13日、シーア派で神聖視されるイラク中部ナジャフのイマーム・アリー廟を訪れるイランのロウハニ大統領(中央)=ロイター
13日、シーア派で神聖視されるイラク中部ナジャフのイマーム・アリー廟を訪れるイランのロウハニ大統領(中央)=ロイター
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 【カイロ=佐藤貴生】イランのロウハニ大統領は13日、隣国イラクへの3日間の訪問を終える。滞在中はアブドルマハディ首相と貿易拡大や両国間の鉄道敷設に関する覚書に署名し、良好な関係をアピール。昨年、核合意を破棄して対イラン制裁を再開したトランプ米政権は、イラク側にイランとの関係を断つよう求めているが、ロウハニ師は訪問を通じて米国に対抗する姿勢を鮮明にした。

 ロウハニ師のイラク訪問は2013年の大統領就任以来初めて。サレハ大統領との会談後には「両国の関係は数千年に及ぶ」と述べ、さらなる協力拡大に意欲をみせた。13日にはイラクのイスラム教シーア派最高権威、シスタニ師と会談する予定で、自国と同様、イラクで人口の多数派を占めるシーア派の連帯を強めたい考えだ。

 イラン政府筋は、イラクを「米の経済制裁(の打撃)を回避するチャンネル」と位置づけ、市場としてのイラクを死守する意向を示す。イラクにとり、天然ガスや電力の供給元であるイランはトルコに次ぐ貿易相手で、双方は商業関連ビザ(査証)を無料で発給する方針でも合意した。

 中東の地政学的要衝であるイラクは1980年代、旧フセイン政権の下でイランと戦火を交えた。だが、2003年のイラク戦争でフセイン政権が崩壊後、シーア派が政権の中心となったことで、イランが影響力を拡大させた。

 14年にイラク各地を制圧したスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討では、米国などとは別に、イランが政権を支援。昨年12月にはロウハニ師に先立ってトランプ米大統領もイラクの駐留米軍拠点を訪れ、両国が影響力を競っている状況だ。

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