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EU離脱案、英議会で再び大差否決 離脱延期の可能性

12日、EU離脱案を採決した英議会で発言するメイ首相=ロンドン(AP)
12日、EU離脱案を採決した英議会で発言するメイ首相=ロンドン(AP)
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 【ロンドン=岡部伸】英下院(定数650)は12日夜(日本時間13日未明)、欧州連合(EU)からの離脱協定案と付属文書の採決を行い、賛成242、反対391の反対多数で否決した。メイ首相は11日、土壇場でEUと最大の懸案のアイルランド国境問題で法的拘束力を持つ修正案をまとめたが、与党の強硬離脱派を懐柔できず承認を得られなかった。1月に続く離脱案否決により、英国が予定通り今月29日にEUから円滑に離脱するのは難しくなり、離脱が延期される可能性が高まった。

 採決では、149票差で否決された。与党保守党から75人、閣外協力する北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)から10人が造反した。1月15日に行われた採決での230票差より差は少ないものの、同様の大差となった。

 議会は今後、13日に英国が何の取り決めも結ばずにEUから離脱する「合意なき離脱」の是非を採決する。否決されれば、14日に「離脱の延期」の賛否を問う。議会では合意なき離脱は回避すべきだとの意見が支配的で、3カ月程度の離脱延期となる見通しが強まっている。しかしメイ氏は「離脱延期は解決策にならず、主導権をEUに渡す」と反発。延期は問題の先送りとなり、妥協案をまとめるメドは立っていない。野党労働党のコービン党首は「政府の離脱案は死んだ。解散総選挙をして新提案を一から考えるべきだ」と主張した。再度の大敗を受けてメイ氏に大幅な方針転換や引責辞任を求める声が高まるのは必至だが、メイ氏は「離脱は私の義務」と述べ、続投して離脱予定の29日直前までEUと交渉し、再度、議会承認を求める考えを示した。

 離脱協議は英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの国境復活を防ぐ対応策をめぐり難航。回避策として英全土をEU関税同盟に残す「安全策」が離脱案に盛り込まれたが、英議会が反発。メイ氏とEUは11日、安全策について、EUが永続的に適用すれば、これまでの協定案で規定された紛争処理手続きに従って英国が適用停止を要請できることなどを明確化した。しかし、強硬離脱派は法的実効性が弱いとして、修正案への反対を決めた。

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