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【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】お粗末な米韓関係 合同演習終了のツケは日本に

米韓合同の野外機動訓練「フォールイーグル」に参加する米韓兵=2015年3月(AP)
米韓合同の野外機動訓練「フォールイーグル」に参加する米韓兵=2015年3月(AP)

 米韓軍事同盟の要だった3大合同軍事演習が中止となり、北東アジアの対北朝鮮抑止力は激減したのに、米国からは演習中止そのものの是非論は全く聞かれない。むしろ、韓国の文在寅政権が対北制裁緩和を主張していることへの批判が相次いで、米韓同盟の危うさが公然と語られるようになった。今後、在韓米軍縮小をめぐる議論が高まるのは避けられないが、この地域の安全保障環境の変化のツケはいずれ、日本に回ってくることになる。

■米韓関係のお粗末な実情

 日本の防衛関係者は「在韓米軍兵士は1~2年のサイクルで交代する。米韓合同演習はすでに1年間中断しており、今春の演習終了決定でさらに訓練の空白が長引くと、確実に練度は落ちる。『演習しない軍隊を駐留させておくのか』という撤退論が起きてもおかしくない」と述べた。

 また、日本の安全保障への影響について、「防衛当局は沈黙しているが深刻だ。縮小や撤退がすぐに始まるわけではないが、日韓関係が最悪な中で、日米韓の訓練も全く考えられない。そのうえ米韓同盟が揺らげば、環境は一段と厳しくなる」とみる。

 米韓政府が終了するのは最大規模の野外機動訓練「フォールイーグル」と指揮所演習「キー・リゾルブ」で、規模を縮小した代替演習を行うとしているが、大隊以上の演習は米韓が別々に行う。この2つに加え、夏の指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」も終了する方針で、朝鮮半島の米韓3大軍事演習が全てなくなることになる。

 1978年にできた米韓合同司令部が担ってきた合同防衛態勢は、軍事演習をやめてしまうことで形骸化する。

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