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地村さん、安倍首相に12年ぶり面会「新たな突破口を」

安倍晋三首相(中央右)との面会に臨む地村保志氏(左)=12日午後、首相官邸(春名中撮影)
安倍晋三首相(中央右)との面会に臨む地村保志氏(左)=12日午後、首相官邸(春名中撮影)

 福井県小浜市の拉致被害者で平成14年に帰国した地村保志さん(63)が12日、安倍晋三首相と12年ぶりに面会し、全被害者の一刻も早い救出を求めた。地村さんは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との直接対話を模索する安倍首相に「新たな突破口を開いていただきたい」と思いを伝えた。

 地村さんが安倍首相と会うのは、他の帰国被害者とともに面会した19年2月以来で、同級生がメンバーの救う会福井などと一緒に集めた署名約3700筆を緊張の面持ちで手渡した。

 冒頭のあいさつで地村さんは「今、多くの被害者は60、70、80歳代です。元気なとき救出しないと、本当の意味での解決にならない」と焦りをにじませた。

 帰国後勤務した小浜市役所を28年に退職した地村さんは、講演で子供らに体験を伝え、署名活動に加わるなど熱心に啓発を続ける。

 面会後の取材で、先月末に開かれた米朝首脳会談に触れ「安易な合意がなされなかった。次は拉致を解決する日朝間の展開を期待している」と強調し、安倍首相について「力強い意気込みを聞けた。原則は即時一括、全員帰国だが、政府一元化で責任をもって交渉し、安倍政権のもと解決してほしい」と力を込めた。

 また、北朝鮮で共に暮らした横田めぐみさん(54)=拉致当時(13)=や田口八重子さん(63)=同(22)=らへの思いについて「きっと元気でいるはず。とりあえず生きる。生きなきゃ救いの手は差し伸べられない。なんとか、持ちこたえてほしい」と祈るように語った。

 一方、長期化による拉致問題の風化に強い懸念を示し、「私が帰国したとき、今の小中学生は生まれていなかった。そういう人たちに、拉致問題を教えなければならない」と、啓発の重要性を訴えた。

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