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【ソウルからヨボセヨ】民族の誇りか健康か 韓国の「三・一」式典

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1日、ソウル市内で開かれた「三・一独立運動」100年の式典に参加した市民(共同)
1日、ソウル市内で開かれた「三・一独立運動」100年の式典に参加した市民(共同)

 韓国では連日、微小粒子状物質「PM2・5」への警報や注意報が出ている。5日は3月として観測史上最悪の濃度を記録。目はショボショボし、大気汚染を実感する。ソウル中心部の光化門(クァンファムン)広場で1日に開かれた、日本の朝鮮半島統治に抵抗して起きた「三・一独立運動」から100年の記念式典もそんな中で行われた。

 この日のPM2・5の濃度は普段の5~6倍。かすむ空の下、屋外の式典会場には、それでも、老若男女1万人以上が集まり、民族の慶日を祝った。一連の式典に動員された子供たちはこの日に向けて練習してきたのだろう。懸命に合唱する姿には正直、胸が痛んだ。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領に至っては20分以上にわたり演説を続けた。演説内容はともかく、口元を見るとどことなく辛そうにも見えた。

 市民に外出を控えるよう、この日も自治体から注意喚起のお達しがあったのだが、100周年記念式典は相当前から準備されており、土壇場で変更なんてできない。しかも、マスクを着けての合唱や演説などあってはならないのだろう。

 韓国のテレビは大気汚染には触れず、笑顔で現場中継をしていた。国の未来を背負う子供たちの健康より、民族の誇りなのか。式典終了後もソウル市内では、国旗を振っての行進が続いた。(名村隆寛)

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