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首脳会談物別れも、北朝鮮は訪越を「成功」と報道

列車に乗る前に手を振る金正恩朝鮮労働党委員長=2日、ドンダン駅(ロイター)
列車に乗る前に手を振る金正恩朝鮮労働党委員長=2日、ドンダン駅(ロイター)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がベトナム・ハノイ訪問の結果について「満足の意」を示し、2日に訪問を「成功裏に終えて」専用列車で帰国の途に就いたことを報じた。トランプ米大統領との肝心の再会談は事実上の物別れに終わっており、ベトナム政府の歓待ぶりを喧伝して糊塗(こと)するほかなかったようだ。

 金正恩氏の列車は中国を最短路線で北上しているとみられ、5日までに北朝鮮に入る見通し。帰路に中国の習近平国家主席と会談して米朝会談の結果を報告し、打開策を相談するかが注目されるが、習氏が全国人民代表大会(全人代=国会)開幕を5日に控えていることもあり、会談は先送りされる可能性がある。

 朝鮮中央通信は、今回のベトナム訪問が同国最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長らの「特別な関心と熱い歓待の中で成功裏に行われた」とし、「試練の中で強化された両党・両国の伝統的親善・協力関係を誇示し、世代を継いで発展させる上で重大な意義を有する画期的な出来事として輝かしく刻まれるだろう」と強調した。

 世代を継いでとは、金正恩氏の祖父の金日成(イルソン)主席の訪越から始まった友好関係を指しており、金正恩氏はベトナム首相から訪越時の祖父を写した写真を見せられ、満面の笑みを浮かべていた。今回の訪越が祖父の威光を再確認するしか“満足な成果”がなかったことの裏返しといえそうだ。

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